ニューヨーク・女ひとり・観劇旅行記(総括、費用合計)
前回まで
lookmusical.hatenablog.com
↑航空券のトラブルとホテルの情報についてはここで触れてます。
lookmusical.hatenablog.com
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総括
2018年11月3日〜9日、現地滞在4泊6日のニューヨーク・ブロードウェイ旅行、総額はこちら。
¥235,155(-$40)
総括なので円表記。1ドル115円くらいでした。クレカの明細を見て計算したので総額はこれで正しいはず。$40は下ろして使ってないので次回まで取っておきます。
主要な出費をまとめるとこんな感じ。
航空券(往復) ¥77,550
ホテル(4泊) ¥44,792
チケット(6枚) ¥60,903
飛行機について:
Airchinaは遅延しなかったし食事も特に不満はなかったし嫌な思いもしなかったので満足してます。予約した飛行機を変更されるのは中華系だとまああることらしいのでそこだけ注意していきましょう……。変更時のカスタマーサポートは日本語わかる人だったよ。
ホテルについて:
税額分の加算で高くなっている。あの独房で1泊1万以上するNY、恐ろしい街だ。でもちゃんとしたところはもっとちゃんとした値段するんだよねえ。
今回「寝る場所があればいい」という気持ちで選んだんだけど、道路に面した部屋だったため夜遅くまでと朝早くから結構な騒音で眠りの質が悪かった。毎日の観劇で消耗したところにそれがありイマイチ集中しきれなかったので、観劇の予定に余裕を持たせて体力を温存するか、部屋の質を上げてきちんと休息を取るかどちらかを選ぶ必要があると思った。立地は良くて劇場まで徒歩で行けたのでそれは良かったです。
チケットについて:
全てtodaytix*1利用。楽だった。割と座席がどうでもいい方なので基本的に2階真ん中などで観た。ただキンキーブーツ以外は客席マナーが良くなくて、もしかしたら座席の問題もあったのかもしれない。1階前方とかで観たら違ってたのかもなあ。いずれ検証してみたいところです。
総括ですが、観劇目的として考えるとウエストエンドの方が印象が良かったかも。でも楽しかったので多分またいつか行くと思います。特にセントラルパークはすごく良かったんのでまたお散歩したい。あと、実は自由の女神を見に行っていないので、次回は見るぞ。
*1:todaytixについてはこちらのサイトさんが分かりやすいです。TODAY TIX チケット購入方法 & 使い方 今一番おすすめの人気ディスカウントサイト - Petite New York
ニューヨーク・女ひとり・観劇旅行記(5日目〜帰路)
2018年11月3日〜9日、現地滞在4泊6日
1日目:往路、『アナスタシア』
2日目:『キンキーブーツ』
3日目:買い物、『オペラ座の怪人』
4日目:メトロポリタン美術館、『Frozen』
5日目:セントラルパーク、『キンキーブーツ』、『アナスタシア』
6日目:復路
前回まではこちら
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5日目
実質最終日。晴れ。
3日目の買い物帰りにホテルの近くにWhole Foods Marketがあることに気づいたため、チェックアウト前に買い出しに行く。
可愛いチョコレートやバスボムが売ってあり、友人用の土産に良いものが買えた。これでお土産関係は一安心。
お土産 $38
ホテルをチェックアウトし、SCHWARTZ TRAVEL SERVICES*1に荷物を預ける。ホテルでの荷物預かりもしてくれるけど、ホテルがいつも結構早い時間にかなり静かになっていたのと、こっちの方が劇場から若干近かったので。
ここがキャッシュオンリーだったので、ニューヨークに来て初めて現金を使った! 初日に$60下ろしてまったく使ってなかったので必要なかったかなと思っていたけど、下ろしておいて良かった!
荷物預かり $10
メトロで移動し、セントラルパークに向かう。メトロ、最初に使った時はなんて使いにくいんだと思っていたけど、慣れるとかなり分かりやすくて良い。
Colombia circle駅で下車。
駅前にサイクリングの客引きがめちゃいる。京都の人力車のようだ。
TRUMP INTERNATIONAL HOTEL AND TOWER
Whole Foods Marketでデリを購入。グラムで値段が決まるお惣菜とスープ。
ちょうどお昼時だったので、デリをよそってる人がたくさんいた。レジを出た後にイートインコーナーもある。
デリとスープと飲み物 $14.07
セントラルパークを散歩。晴れて良かった。めちゃくちゃ気持ちいい気候。紅葉が始まっていて綺麗だった。
リスちゃん!
途中のベンチで購入したデリを食べたけど、わたし以外にそんなことしてる人いなくて不安になった。飲食大丈夫だよね?
デリのお味ですが、美味しい! 毎日これを食べていれば良かったと思った。スープも美味しい。クラムチャウダーにしたけど、別のも飲んでみたかったな。飲み物は普通のジュースだと思っていたが、飲むとピリッと辛くてびっくりした。香辛料が入っている? 不思議だった。
食べ終えてまた散歩。平日の昼間という理由もあるかもしれないが、ベビーカーを押してる親子連れが多い。優雅〜。
途中、テレビか映画らしい何かしらの撮影をしている一団や、ウェディングフォトの撮影をしているカップルなどを見かける。楽しい。
アリスの像
ここまで歩いて、別ルートで引き返してメトロに乗る。
今日は舞台を2本観る日なのである。
Kinky Boots(2回目) $101.50
本日1本目。学校の遠足か何かと被ったらしく、引率者とたくさんの子供たちが来ていた。
最初はthe sex is in the heelなどという歌があるミュージカルを遠足に選ぶのか!? ヒュー! と思ったが、確かに作品テーマを考えると情操教育にはとても良いよね。
子供たちが騒いだらどうしようと心配していたが、めちゃくちゃ静かだった。心配しちゃって申し訳ない。キンキーブーツは2回観て2回とも客席の環境がダントツで良かったです。
次の公演まで3時間ほどあるので買い物に行く。
通りがかったタイムズスクエア。
雑貨を見たかったのでFishs Eddyへ。
めちゃくちゃかわいいキッチン関連雑貨のお店。家の近くにあったら食器とか色々買いたい!が、旅先から帰るには重すぎるので泣く泣く諦める。
ナフキンとかランチョンマットもめちゃくちゃかわいいが、サイズが大きくてわたしの部屋では使いこなせそうにない。無念。
実家と自分用にコースターセットを購入して退出。
お土産 $11.98
自分用のコースター。かわいい。
まだ時間があるのでSOHOへ向かう。
Harney and sonsで紅茶を購入。
悩んでParisにしたけど、Tower of Londonも買いたかったな。あとMY FAIR LADYの可愛い缶もあってそれとも随分悩んだ。
ほら見て、可愛い。
日本に帰ってきてから気づいたけど、NYだと日本販売価格の半額ほどなので、全部買えばよかった……。観劇前で荷物を増やしたくなかったのもあったので、前日までにまとめ買いしておくべきだった。次回に活かす学び。
紅茶 $8.50
ふらふら周辺を見て周り、さてまた劇場へと思ったが、ここで痛恨のミス。乗車に20セントほど足りない上にチャージにクレジットカードが使えない時間帯だった。
仕方なく窓口で$10(手持ちの最小単位のお札)を追加してもらう。やっぱり現金持ってて良かったね……。
これが最後の乗車だったので結果として$10近くがメトロカードに残ることになった。悔しい。
Anastasia $81.50
本日2本目、そして旅行ラストの演目。
CDとチャームを購入。
グッズ $40
目の前の席の家族連れパパが公演中にめちゃくちゃ写真を撮っていて、何かそういう仕事なのかな?逆に?となる。上演中にスマホを触る娘に注意していたのでマナーが悪いというわけでもないと思うんだけど……。後半どこかにいなくなったのでホッとした。
22:00過ぎに終了。荷物を取りに向かう。
22:30に荷物を受け取り、Uberを呼ぶ。
が、当初10分で来る予定の車が何故か来ない。どんどん遠ざかってる。いくつの曲がり道を曲がらずどんどん遠ざかっていくのを見てキャンセル。
その後ウロウロして結局もう一度Uberを呼んで、23:15頃にやっと捕まる。
特に渋滞もしていなかったので0:00前に到着。
予定を立てる段階で、もし渋滞したら2時間くらいかかるかもという気持ちと、夜中だしスムーズに着くだろうという気持ちがあり、最終日の夜公演を見るかギリギリまで悩んで結局後者に賭けたのだが、問題なく着いたので良かった。
Uber $63.91
6日目
空港に着く頃ちょうど0時を回る。
チェックインカウンターで応対してくれたのが典型的な「陽気なアメリカ人」という感じの女性で、署名した際に名前を褒められた。いい締めくくりだった。
帰路
ベイビードライバーが入っていたので観る。
最後に出た朝食用の機内食でオムレツを選んだところ、今回食べた機内食の中で1番美味しかった。当たり。
帰りは北京空港に着いたのが早朝だったので、行きよりも更にスムーズに乗り換えできて暇を持て余した。JFK空港で出発前にワールドトリガーをまとめ買いしておいて良かった。ワールドトリガーは良いぞ。
- 作者: 葦原大介
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今回で終わらせるつもりだったけど長くなったので総括を分けます。次で本当に最後です。
*1:ニューヨークにある手荷物預かりサービス。 New York Luggage Storage Lockers
ニューヨーク・女ひとり・観劇旅行記(2〜4日目)
ブロードウェイ三昧!
2018年11月3日〜9日(現地滞在4泊6日)
1日目:往路、『アナスタシア』
2日目:『キンキーブーツ』
3日目:買い物、『オペラ座の怪人』
4日目:メトロポリタン美術館、『Frozen』
5日目:セントラルパーク、『キンキーブーツ』、『アナスタシア』
6日目:復路
1日目までの記録はこちら↓
2日目
中途半端な時間に寝てしまったため昼起きる。
ホテルの朝食サービスは終わっていた。
勿体ない気もするけど、異国の地でこういう怠惰を貪るのが大好きなんですよね……。
シャワーを浴びてマチネに。
道中胃に何か入れたくてチョコレートを買う。
ハーシーズのアーモンドとオレオ $3
Kinkyboots $101.5
めちゃくちゃハッピーになる超楽しい舞台!
もう1回観たい。
随所で観客が爆笑してたけどわたしの英語力では聞き取れなくて乗れなかったのが勿体なかった。
劇場を出た後タイムズスクエアに寄る。
見たことある場所だ〜(情緒がない感想……)
3日目
雨。ガイドブックにアメリカでは傘を使わないと書いてあったけど、外に出るとまあまあ使っている人はいた。
この日はお買い物デイと決めており、まずCentury21ダウンタウン店へ。
家族の土産や自分の鞄などが欲しかったがあまり目に付くものもなく、サングラスだけ購入。
サングラスとケース $30.46
そのままChelsea Marketへ向かう。
ここでも特に欲しいものもなく、自分用にファットウィッチベーカリーのブラウニーを購入。
日本人ツアーとカチ合ったのか、周りから日本語が聞こえて和んだ。初老のおじさんが店員さんを「すみませーん!」と呼びつけていたことにビビった。どうなのか?
ファットウィッチベーカリーのミニブラウニー 3つで $5.97
そのまま駅に向かうついでにTrader Joe'sへ。
バラマキ用のお土産を購入。
お土産 $40.93
時刻は16時近くなっており、昼食抜きでいい加減腹ペコなので目に入ったPret a Mangerに入る。
日本にもあるのにここに入っちゃうの、情緒がないけど、あんまり旅先の食事にこだわりないしな……などと思っていたのですが、このブログを書きながらふと思い立って調べると、日本にはありませんでした。どこか別の国と勘違いしていたのか? まあ結果オーライ。
昼食兼夕食 $12.44
ホテルまで戻り荷物を置く。
The phantom of the opera $61.50
Phantomを1番最初に観たのはイギリスだが、「ミュージカル作品」という枠の中で1番好きかもしれない。恐ろしい風貌の怪人が一声歌うだけで実は愛の人であると観客に伝わる構図が、ミュージカルという作品ならではの表現方法だと思うので。
4日目
The Metの日。この日も雨だった。
飛行機でオーシャンズ8を観た後だからテンション上がる。
チケットと音声ガイドは前日にネットで購入しておいた。日本でも外国でも美術館のチケットはなるべくオンライン決済しておきたい派。
チケット+音声ガイド $32
チケット発券場所がよくわからなかったため、まず音声ガイドのところに行って購入証であるQRコードを見せる。すると、一緒にチケットも発券してもらえた。ラッキー。
ヨーロッパ絵画からスタートしてぐるぐる回る。ヨーロッパの宗教画が好きなのだが、ヨーロッパ絵画の区画は半分が閉鎖されていて悲しかった……。
ヨーロッパ絵画、アメリカ絵画、企画展を回る。企画展はオランダの作品群。
日本語の音声ガイドは英語に比べて説明されている作品数がかなり少ないようだったけど、逆に1日に収めるには良かったかもしれない。英語の音声ガイドを全部聞いていたらいつまでも進めなさそう。日本語音声ガイド、オススメ。
音声ガイドのおかげでドガに興味を持ったので日本に帰ったら調べてみようと思った。
メトロポリタン美術館が個人的な観光の目玉だったんだけど、正直に言うとちょっと期待と違ったかも。勿論中身は素晴らしかったんですが、建物がつるっと無機質で、日本の「美術館」とあまりイメージが変わらない感じだった。ウィーンの美術史美術館みたいなものを期待してしまっていた。
あとポストカードはもっと充実させてほしい。買わせて!
ミュージアムショップ $20.04
Frozen $70.50
客層がサンリオピューロランドなのでちょっと厳しいところがあった。行くなら平日の昼間とかがいいのかな……。それだと逆に子供連れしかいないかな?
舞台は良かったです。映画の基本はそのままに舞台らしく変換されてました。
Shake shackで夕飯。1つくらいはニューヨークらしいものを食べようと思ったので(東京にもありますが、まあ)。店員さんの愛想が良くて嬉しかった。ここに限らずニューヨークは全体的に愛想が良かった。
Shake Shack $15.21
齧っててすみません。
5日目に続く。次でラストです。
ニューヨーク・女ひとり・観劇旅行記(渡航〜1日目)
2018/11/3〜11/9(現地滞在4泊6日)でニューヨーク旅行をしてきたので内容を簡単に書き留めておきます。もう半年以上前だ!
最後に総額を載せるよ〜。(わたしが旅行前にめちゃくちゃ人の旅行記を読んで参考にするタイプなので)
先に断っておきますが、食と住が「貧」です。そういうスタイルの旅行です。
内容はざっくりこんな感じ。
1日目:往路、『アナスタシア』
2日目:『キンキーブーツ』
3日目:買い物、『オペラ座の怪人』
4日目:メトロポリタン美術館、『Frozen』
5日目:セントラルパーク、『キンキーブーツ』、『アナスタシア』
6日目:復路
チケット購入〜渡航
渡航ルートは日本→北京→ニューヨーク。Airchinaの北京乗り継ぎを使用。
4月に航空券を抑えていたが、7月にメールで「悪いけど予約の便こっちに変えたからヨロシク!」と乗り継ぎ時間が前後した新旅程が送られてきて度肝を抜かれた。わたしが北京に着くより早く北京→ニューヨークの便が出発しちゃうんですけど。
連絡して調整してもらって旅程にはほぼ影響がなかったが、人によってはギリギリまで気づかない場合もあるのでは? こわい。
この変更で、乗り継ぎ時間が当初より短い1時間半となってしまった。Airchinaは遅延がヤバイとの評判もあってかなり不安だったのだが、当日は遅延もせず、乗り継ぎの手続きも30分ほどで済み、免税店を冷やかす余裕すらあったので安心した。座席は狭いが食事も接客も悪くなかった。
北京→NY間で隣の中国人マダムのタッチパネルの反応が悪く、これどうよ?みたいなことを言われたので、手元の操作盤で操作できるよ〜と教える。マダムは頑なに中国語しか話さないし、そうなるとわたしはSorry?くらいしか返せないので、異文化交流や……という感じ。
オーシャンズ8を観て、寝て、またオーシャンズ8を観ていると、JFK空港に到着。
入国審査の第一質問から意味を取り違えたし、指紋を取られる際「指が乾燥しすぎて機械が反応しないので額から脂を取れ」と言われて己の皮脂を指先で集めさせられてかなり恥ずかしかった(いやわたしの乾燥肌が悪いのですが……)が、無事に入国。
はじめまして、アメリカ。
1日目
空港→ホテルまで移動。
エアトレイン+地下鉄 $7.5
メトロカードにチャージ $7
LIRR $7
昼間だし地下鉄が安いので地下鉄で行くつもりだったが、Jamaica stationの地下鉄駅に行くと何故かE線が運行してなかった(スタッフが「No E! No E! 」とアナウンスしていた)。そのため、LIRRに切り替え。
E線の代わりに無料のシャトルバスが出ていたのでそっちに乗っても良かったと思うけど、そのときはバスに乗りたくなかったのと、LIRRに興味があったのだった。
飛行機でもらったサンドイッチを取っておいたのでLIRR内で食べる。結構美味しかった。
ホテルに到着。お写真はこちら。
監獄スタイルである。
今まで海外でドミトリータイプにしか泊まったことがないため、これでも初個室にグレードアップしている。カプセルホテルみたいなもんだし、寝られればいいと思っていたけど、今回の旅行で色々思い直した部分があるので、そこらへんは最後に触れます。
ホテル4泊 $338+ホテル税
時間までベッドの上で眠気と戦って、夜はミュージカルへ。はじめましてブロードウェイ。
Anastasia $111.50
ニューヨークに来た目的!
原作はFoxが作成したアニメーション映画です。
幼少期から何度も何度も近所のベスト電器が100円レンタルやるたび繰り返し観てきた作品!(高校生の時にDVD買いました)
原作では悪魔と契約し魔法の力を手に入れたラスプーチンがロマノフ王朝の最後の生き残りであるアナスタシアを滅ぼそうとする話だが、舞台ではラスプーチンが消えオリジナルキャラクターの軍人が敵役になっていた。魔法もなし。
それでも幼少期から繰り返し聞いてきた曲が舞台で歌われていると、感無量で泣きそうになる。それだけで200点。
逆にマイナスだったのは、プロジェクションマッピングの使い方。豪華!という触れ込みでしたが、「背景早変わり装置」以上の使われ方はしていないようで勿体なかった。
原作通りにファンタジー要素盛り込んで、プロジェクションマッピングで魔法を表現してほしかったな。
日本版も上演決定したよ! 行くぞー。
ミュージカル『アナスタシア』
— ミュージカル アナスタシア 日本公演 (@AnastasiaJapan) July 2, 2019
日本キャストにて
2020年春上演決定‼️
ブロードウェイ、ヨーロッパ各地で話題の作品が
ついに日本初上陸🌈
主演アーニャ役には#葵わかな と #木下晴香 がWキャストで挑みます😍https://t.co/ksgcjafTcq#AnastasiaMusical#ミュージカル#アナスタシア pic.twitter.com/gVboe19vVi
旅行記なのに異様に写真が少なくて笑った。次からもう少し増えます。
四国旅行日記
7月のはじめに2泊3日で四国を旅行しました! 初四国! 東京に越す前は20年以上福岡に住んでいたのに瀬戸内海を超えたことがなかったのです。
メンバーは友人とわたしの2人、コースは高松空港→徳島→道後温泉→松山空港、移動はレンタカーで友人の運転です。(当方免許不所持のため)
1日目:羽田空港→香川→徳島(鳴門)
友人は他県在住なので我が家に泊まってもらい、早朝に2人で羽田空港へ。羽田から高松空港へ移動。今回はパックツアーで飛行機と宿だけ抑えてあとはフリープランにしてあります。
空港からはまず予約しているレンタカーの店舗まで送迎してもらいます。
移動前に要潤と目が合ったのでツーショを撮りました。
これはピン写。たぶん等身大より一回り小さいくらいです。
レンタカーの店舗まで送ってもらい、車をお借りします。車の中で陽気なナンバーを掛けたかったけど何故か友人のiPodが接続されない。何故? 店舗のお姉さんにヘルプを求めたら色々格闘した末に繋げてくれました。すごく感じのいいお姉さんでした。ありがとうオリックスレンタカー高松空港店。
車内にアリス九號とゴールデンボンバーを流しつつ、早速うどんを食べに行くことに。目的地は「がもう」さん。クチコミによるとお揚げが美味しいそうです。
道案内にナビを入れたんですけど(この旅は全てナビに頼っています)、結構奥まった場所にあったので辿り着くまでぐるぐるしました。
じゃーん。
平日金曜の11時頃でしたが、列が形成されていました。外とか車の中とかで食べる人が大半なので回転は早かったです。5分くらい待ったかな?
じゃじゃーん。
きつねうどん! きつねうどん大好き。評判通り甘くて美味しいお揚げでした。
おいしーおいしー言いながら食べてたんですけど、途中で一味を入れたら美味しさが更に5倍くらいになってびっくりしました。薬味ってすごい。
ちなみにお値段は小うどん+お揚げで250円。安いですね〜。友人は天ぷらも乗せてました。おだしも暖かいのと冷たいのと選べます。お店の方も親切で素敵なお店でした。
うどんを食べたら徳島に移動します。
本日の目的地は鳴門のうずしお!
船から鳴門のうずしおを見るアクティビティです。
N A R U T O !
わんだーなると、いい名前だな……。
そしてこちらが実際のうずしお。
す、すごい!
いやね、正直に申し上げてわたしはうずしおのことをナメていたんですよ。「徳島行くんだから一応うずしおも見とくか」くらいの気持ちだったんです。それが実際に体験したら「ここはUSJかな?」くらいに盛り上がりました。海面ボッコボコなんですよ。リヴァイアサンとか出てきそう。すごい! 楽しい! 今回の旅でもかなり上位に入る楽しさでした。うずしおオススメです。
「船酔いが心配だな」って人は「渦の道」という橋から見ることもできます。
この橋です。
個人的には船体が多少傾くことはあれグラグラ揺れたりはしなかったし、目の前でボコボコの海面を見る方がワンダホーだとは思うんですが、体質の問題とかありますしね。
こんな感じでうずしおが見られます。
東京タワーみたいなガラスの床もあります。わたしはビビって乗れなかったです。
近くにうずしお?橋?の記念館もありました。妙にショボいところが良かったです。
ひたすら橋の説明がある廊下。
謎のミニゲーム。
急な映えスポット。
満喫!
夜は徳島駅付近のめちゃウマ居酒屋で地元のお食事を堪能しました。
鱧の炙り刺身。
れんこん海老はさみ揚げと牛すじ煮込み入りだし巻き玉子。
鯛丼と鯛茶漬け。
全部美味しかったです。
2日目:徳島→道後温泉
2日目は大塚国際美術館の日! 今回の旅のメイン目的です。
大スクリーンで延々と阿波踊りの映像が流れ続けるホテルの朝食会場を後にして、美術館に向かいます。
道中、助手席で美術館のオンラインチケットを購入しました。チケット売り場でも買えますが(ガラガラでした)、オンラインチケットの方が安かったです。
入口に入るといきなりなが〜〜〜いエスカレーターを登ります。わくわく。
これは真ん中あたりで撮ったのであんまり長く見えないけど、実際はこの倍以上長い。
米津玄師が紅白で歌ってたとこ〜! この紅白がきっかけで今回の旅行先を決定しました。分かりやすくミーハーな理由ですが、きっかけは何であれとにかく広くてスケールが大きくて楽しい!
ハコがそのまま建物の中に収まってて、外国の美術館みたい。
あんまりよく知らないんですけど、ゴッホがメインなのかな? ゴッホのひまわりが7点並んだひまわりの部屋が賑わってました。
レプリカじゃないとできない贅沢! 部屋の前にひまわりソファもあります。
かわいい。
ゴッホ以外にも有名な絵がたくさんあって贅沢な空間でした。クリムト、ゴヤ、ピカソ、フェルメール、ダヴィンチ、ムンク、などなど。
上野の企画展などに比べたら全然人もいないしゆっくり見て回れました。ツアーの団体っぽいのはいくつかあったのでかち合わないように避ける必要があります。(団体で部屋がいっぱいになる)
館内のカフェやレストランも、土曜日なのにお昼時でも全然混んでなくてびっくりしました。みんなどこで食べてるんだろう?
ここもゴッホ。お洒落だし美味しいし結構量があってお腹いっぱいになりました。
朝10時頃から16時頃までいましたが、それなりに駆け足でバタバタでした。ゆっくり見て回るなら丸一日あっても足りないんじゃないかなという感想です。全部が大きくて立派で資本力を感じます。4km以上歩きました。とっても楽しかったのでまた行きたい! 次はアートコスプレフェスの間に行きたいなあ。私たちが行った翌週から始まったので参加できませんでした。残念。
今年も大人気の体験型イベント「#アートコスプレフェス」を7月17日から11月24日まで開催します。今年のテーマは“レボリューション(革命)”。フランスに関係する11作品から、過去最多の新作衣装28着が登場します。イベント詳細はこちら➡️https://t.co/c3rO0B00qq#大塚国際美術館 pic.twitter.com/s0Ge9U3S4D
— 大塚国際美術館 (@OtsukaMuseum) June 13, 2019
あとはお手洗いの個室に大塚製薬の広告が貼ってあってちょっと面白かったです。(締めの感想がこれでいいのか?)
大塚国際美術館を出た後は道後温泉に向かいます。所要時間約3時間! 運転してくれた友人に感謝です。車内BGMは途中でテニミュに切り替えました。
道後温泉に到着後、一旦ホテルに荷物を置いて夕食。商店街のあたりに行ったんですが、浴衣のまま出てる人たちがいて温泉街〜!という感じ。
夕食はお刺身がめちゃくちゃ美味しくて感動しました。弾力がすごかった。
おでんも鯛めしも美味しい。特に鯛めしは鯛の身がほっくほく。もしかして四国、美味しいものしかないのかな?
ホテルに戻って館内の温泉にGO。色んな種類のお風呂があって、ちょっとしたテーマパーク気分を味わえました。満足。
部屋に戻って無料貸し出しマッサージャーで酷使した脚を揉みほぐして2日目は終了です。
3日目:道後温泉→羽田空港
最終日〜!
ホテルビュッフェの朝食で食べた潮汁(魚介のお吸い物)の美味しさが忘れられません。あとサラダにみかんドレッシングがあってテンション上がりました。どんなかな?と思ったけど普通にアリです。考えてみれば柚子とかかぼすとかドレッシングに使いますもんね。その系統です。
飛行機は14時半なのでのんびり道後温泉を散策します。
雰囲気ある。最後のは路面電車の駅です。
駅前の時計塔の傍に足湯があったので浸かりました。
よく晴れたあっっっつい日だったのであっっっつかったんですけど、それもまた乙なり。
足湯を出てブラブラ歩いてると、商店街で素敵なお店を発見。
伊予柑、温州、甘夏を初め、めちゃくちゃ沢山の種類のオレンジジュースがあります。ドライフルーツやゼリー、ドレッシングなんかも売っていて、どれも素敵で困りました。「はるか」という名前のジュースがあったので、友人のはるかちゃんへのお土産に購入しました。
イートインスペースもあり、ジュースやアルコール、ジェラートなどを売っています。その中でもひときわユニークだったもの。
みかんジュース飲み比べ! 面白〜い。3種類飲み比べで500円です。種類は固定。飲み比べると確かにそれぞれ特徴があります。伊予柑はすっぱめ、温州は甘い、清見はスッキリ、という感想。個人的にはこの中だと清見が1番好きでした。
後ろのジェラートは伊予柑と温州×きなこ。ジェラートもみかんの種類がたくさんあってかなり迷いました。
実は「みかんソルティドッグ」なる超魅力的な飲み物もありました。ソルティドッグをグレープフルーツでなくみかんで作るの。ジェラートを注文してしまったので泣く泣く諦めたのでした。どっちもは身体に悪いので……。でも考えれば考えるほど飲みたかったと未練が募る、などと考えていたらなんとこのお店、銀座にもあるらしいです。松山、道後温泉、銀座という店舗展開。さすが東京は何でもありますね。みかんソルティドッグがあるかは分からないけど、今度覗きに行こうかな。
その後はお土産を物色。これは振り返っての感想ですが、空港よりも商店街の方がお土産の種類が多くお洒落なものが多かった気がするので、商店街で見て良いなと思ったものは買ってしまった方が良いと思います。空港は他の県のものも置いてある分愛媛土産のスペースが狭いんですよね。
購入した中で個人的なヒットはこれ。
甘いフルーツティーです。パッケージが可愛いし如何にもご当地ものなので、それだけでかなり満足度が高い。左下のゆるキャラは愛媛のご当地キャラクターのみきゃんちゃん。自分用のお土産に買いましたが即消費してしまい、最後の1本に手を出すタイミングを図り続けています。また愛媛に行く機会があったら買いたいです。
その後はやることもなくなったので、ちょっと早めですがレンタカーを返却しに行きました。レンタカー店に着くまでに、使おうと思っていたガソリンスタンドが閉まっていたり店舗を間違えたりと少々すったもんだがありましたが、無事返却してミッション・コンプリートです。
行きと同じように空港まで送迎してもらい、フードコートで鯛ラーメンと鯛ソーメンを食べておしまい!
おつかれさまでした。
予報では雨だったんですが、結局3日間とも降らなかったのでラッキーでした。やっぱり旅行は晴れてる方が気持ちいい。昨年同じ友人と金沢に行ったときも2泊3日ずっと晴れていたので、友人が晴れ女の可能性があります。わたしは割と雨女なので……。
初四国は大満足でした。うどんを1食しか食べられなかったのが心残りなので1日うどん食べまくりとかもしたいし、またうずしおと大塚国際美術館にも行きたいし、旅行後1週間くらい顔がツルツルだったので道後温泉推せるし、今回行ってない高知で鰹のたたきも食べたいので、再四国めちゃくちゃアリです。また数年後あたりに行きたいな。
5年越しの約束、あるいは''I want to meet again''(テニミュ3rd全国立海前編に寄せて)
2019年7月11日、ミュージカル『テニスの王子様』全国大会 青学vs立海 前編が開幕した。
公演終了後、Twitter上でレポが回ってきた。興奮した観劇者たちのざわざわとした感想が流れていく。その中に、こんなツイートがあった。
「まさかあの曲が使われるなんて」「アンコ曲マジ?」「2ndのおたくやばいよ」
わたしの観劇予定日はまだ先だったが、元々地方住みで、レポが回りきった後に観劇することに慣れていたこともあり、さしたる逡巡もなくセットリストを検索した。
まとめられたセットリストの1番最後、アンコール曲に、『頑張れ負けるな必ず勝て』が入っていた。
『頑張れ負けるな必ず勝て』(以下GMKK)は、テニミュ2ndシーズンの全国立海公演から使われた曲だ。通常、アンコール曲は複数公演を通して使われるものだが、本公演でこの曲が使われたのは全国立海公演のみ*1だった。タイトルの通りストレートにプレイヤーを鼓舞する良曲で、「軋むテニスシューズの音を覚えていてね」*2という公演と試合を二重写しにした歌詞と相まって、個人的には2ndで1,2を争うくらい好きな曲である。2ndの全国立海が2014年だったため、5年振りの楽曲復活ということになる。元々GMKKのような名曲が1公演使われただけで終わったことを口惜しく思っていたため、今回の復活は非常に喜ばしかった。
▽▲▽
わたしの3rd全国立海前編公演初日は2019年7月13日だった。
その日のチケットは大変良席で、アリーナ前方一桁代の段差列、ほぼ中央の位置だった。視界を遮るものは何もなく、数メートルの距離にキャラクターたちが立っている。公演の間中、自らの頭上に位置する演者を夢中で見上げていた。歌も言葉も光も「上」から降り注いでくる。光を背負ってステージに立つキャラクターたちを見上げると、それだけで胸が詰まって神聖な気持ちになった。
公演自体もとても良かった。個人的に、3rdで1番好きな公演かもしれないとまで思った。特に終盤の構成が良く、クライマックスからノンストップで畳み掛けてくる曲たちにくらくらした。
そして、その興奮のままアンコール曲が始まる。
前奏が流れた時点で「これはすごいことだ」と分かった。自分である程度は予想していたことだが、感情が大きすぎて処理できなかった。肩が勝手に震えて喉の奥がひくついた。5年前の記憶が蘇る。もう過ぎ去ってしまったもの、二度と観ることができないと思っていたものが目の前のステージに重なって現れて、視界がチカチカした。
「軋むテニスシューズの音を覚えていてね」
それは、2014年に交わした約束だった。少なくともわたしは約束をしたと思っている。「覚えていてね」と歌われて、「ずっと覚えているよ」と思った。覚えていた。5年間覚えていて、3rdに通っていた。そうしたら、2019年にまた会えたのだ。5年越しの約束が達成された気分だった。
GMKKはそのまま3rdのアンコール曲である『スマイル・アンド・ティアズ』に繋がった。多幸感をそのまま楽曲にしたらこうなるのだろうな、という曲だ。ステージの上で、キャラクターたちがキラキラの笑顔で、''l want to meet again''と歌う。これが「覚えていてね」と繋がっていることで発生する意味合いに胸がいっぱいになってしまう。ステージから浴びるキラキラを抱えきれなくなって、また肩が震えた。
そもそも、againという言葉自体、非常に「テニミュ的」だ。
ミュージカル『テニスの王子様』は巡る物語である。現在3rdシーズン、3巡目。話は巡る。キャストは代わる。同じ場面を違う歌で、あるいは、同じ話/歌/ダンスを、違う人間で繰り返す。桃城は南次郎になり、謙也はオサムになる。*3 さまざまな物事が、繰り返して、変わって、続いていく。
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GMKKを見て思い出したことがある。
わたしは七代目青学が好きだ。3rdに移行して数年経ったある日、急に「もう七代目を見ることは出来ないのだ」という事実に耐えられなくなり、同じく七代目好きを公言している人にメッセージを送った。その人は「私も、死ぬ前の走馬灯でLet's get it on togetherを見るんだろうと思っています」と答えてくれた。寂しい人間は自分だけではないと慰められた。
今回の公演を観てその言葉を思い出し、以前はあまり気に留めなかった「走馬灯で七代目に会える」という言葉がストンと胸に落ちた。わたしももしかしたら、死ぬ前に七代目の走馬灯を見るのかもしれない。それは嬉しいことだと思えた。GMKKを再び観ることができたように、きっと、いつかの人生でまた彼らに会える。未来が繋がったような気持ちになった。
永遠に終わらないものはない。同じ公演でも舞台は毎日違うように、キャストに卒業があるように、テニミュもいつかは終わってしまう。それは悲しいことだけれど、終わったあとに残るものも続くものもあるのだと、そう信じられるようになった。またこうやって、どこかでかつての何かの片鱗と出会えることがあるのだろう。それはきっと、いつかのわたしを救ってくれる。
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2014年、わたしは確かに約束をした。それは5年後の2019年に果たされて、その瞬間にまた同じ約束をした。
「軋むテニスシューズの音を覚えていてね」
覚えているよ。いつでも覚えているから、これから先も通うから、終わってもずっと好きだから、だから、また会おうね。
取り敢えずは、続くものとしてのテニミュ4thの決定と、巡るものとしての榊太郎役加藤和樹の起用、よろしくお願いします。
人生と現実と未来(『さらざんまい』最終話感想)
さら最終話、良かっっっっっったですね………………。
悠の笑顔が良かった。本当に良かった。悠のあの笑顔を十二分に味わうためにこの土日でもう一度最初から最後まで通して見ました。良かった、本当に。
正直それまでの話の中で噛み砕けていない部分はあるし、さらざんまいで繋がることの暴力性は肯定できないし、アナルからピンクの粘液を噴き出す表現などはグロテスクだなとずっと感じていますが、とにかく最終話が本当に「上手い」コンテンツで、メッセージが力強く厳しくも爽やかで、良かった……。
最終話のメッセージ、「この世界で生きていくこと」の肯定とエンパワーメントだったと思っています。
わたしは久慈悠が自らの罪を社会的な枠組みの元に償えたことがめちゃくちゃ救いだと思っていて、つまりその行為そのものが外界とのつながりなわけじゃないですか……。
これは個人的な意見ですが、本来なら兄との決別も悠自身の決断により行われるべきものだったと思っていて、その話自体の強度は別として、彼は自分の意思で兄の元を離れるべきだったし、そう出来なかったことに正直に言って少しガッカリした部分があります。*1
しかし、兄との決別が一種過剰なほどドラマティックな銃撃戦と死によってもたらされたからこそ、悠が少年院という現実的で地に足の着いた贖罪を行ったことが本当に嬉しかったし、それが彼自身を救う行為だと感じました。あの3年間で全ての罪が精算できたわけではないし、きっと一生背負って苦しんでいくものだけど、それでも悠の救いになると思うので……。
未来の漏洩*2が苦しく困難に満ちていることも良かった。めでたしめでたしではないんですよね。あんな超常的な体験をして濃密な絆を結んだ3人だけど、人生は続いていくので、8皿みたいに傷つけたり疑ったり争ったりする日はまた来る。それでも、そこからまたつながりたいと望めば、そうすることは可能なんです。全てを断ち切って円の外側に行こうとした悠が「失いたくない」と叫んだように。切れたミサンガは結び直せば良い*3し、届けられなかったミサンガは届ければいい。未来は欲望をつなぐものだけが手にできる。
出所した悠が川に落ちるシーンについてもこの強調だと感じます。このシーンについては、どなたかが、これはかつてサッカーボールを捨てたシーンの再演で、悠は自分自身ひいては一稀と燕太とのつながりを捨てようとしていた、と仰っていたのを読みました。そこから考えると、「失ったものは戻らない。けど、それがどうした!」の直後、「取り戻さなきゃいけないものがある」のフレーズに乗せて一稀と燕太が悠を迎えに来るシーンは、「失ったものは取り戻せる」ということなのかなと思います。失ったと思っていてもつながってることはある。捨てたつもりでも、望めば、あるいは望まれれば、取り戻せるかもしれない。*4そこで全てが終わりではないんですよね。その後3人が水面を目指して泳ぐ画面が、黒ケッピ戦後に「それでも、僕たちは」で河童姿の3人が水面を目指して泳ぐシーンと同じ絵面で重ねてあることからもそれが読み取れます。つまり、円の外からの帰還です。だから水面に出てからの「おかえり」なんですね。
また、「失ったものは戻らない。けど、それがどうした!」は一稀が尻子玉を渡して春河の命を助けて足の怪我をなかったことにしようとした行為へのアンサーになるとも思っています。現実として、大抵の行為は「なかったことに」はならないわけじゃないですか。辛くても苦しくても、そこからどうにかするしかない。生きて耐え抜いて行くしかない。死は強制的な断絶だし、現実には超常パワーはない。だから、悠が社会的規範に則って裁かれたことは、悠に対する救済でもあったし、「わたしたち」に対する優しさだったと思います。
それと、最終話はとにかく演出と構成が素晴らしくて、それが「良かったなあ」を最大限に高めていると思います。コンテンツとしての強度がとにかく高かった。
強度の話はここらへんです。(勢い重視でふわふわした話なのと誤字ってるのは見逃して)
さら最終話、今までのサブタイトルが作中で全部出てきて意味を持つ、OPEDが特別仕様の上最終話独自の文脈が乗って今までと違った意味になる、劇中歌がアレンジされてメドレーになる、とかやってるので見て
— るく (@looken_33) 2019年6月21日
いやマジで最終話を前にして人数がどんどん減っていくEDから最終話であれがこうなってOPの笑顔で肩を組む3人っに繋がるっていう大逆転本当に本当に本当に上手くて完璧にしてやられた ありがとう、いつでもこんなふうにコンテンツに膝を砕かれたい
— るく (@looken_33) 2019年6月21日
最後「何もかもを取っ払ってしまいたい」で鉄格子から外を眺める久慈悠…… 何この強度……
— るく (@looken_33) 2019年6月21日
コンテンツとしての強度とメッセージ性がどちらも揃っているというのは実は得がたいことだと思います。素敵なものを受け取ることができて嬉しかったです。ありがとうございました。
追記
レオマブが光となって一稀たちの暗闇を照らすのも良かったですね。光になったんだよ! レオマブが! 何で復活したのかとかはわたしには全然分からないのですが、でもとにかくあのレオマブが、二人で手を取り合って光になったんですよ……。こんなに素敵なことがある……? 良かったよ、良かった。ありがとう。