新たな自分でいっぱいにするよ

感想は自分のためのエンターテインメント

アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』5話感想

もう11話まで来てるけど知らないテイで5話の話をします。

未知なるフクマに夢を求めて

このお話が採用!? 意外だ、採用話が読めないですねえ……。
オータムロボの喋り方良かったね。異物排除イブーツ!
「オータムのすべて」がカットされたのでロクモンくんの登場がなくなっちゃったなあと思っていたらここで初登場して良かった。ロクモンくん好きです。声は土岐さんらしい?ね。ロクモンくんたちバイオ社員のオリジナルがフクマさんだから声も同じなんやね。
ボサツが走る時のもったりしたフォルムが可愛すぎる。おまんじゅうが跳ねている。
サンズにゃんかわいいねえサンズにゃん! サンズにゃん! サンズにゃん!
ボサツとサンズにゃんって、もしかして2期内でオータム運動会とか吸血鬼ねこの奴隷回もやったりするのだろうか?(とのこの回の時は思っていた) ボサツとサンズにゃんってまあまあ共演してるよね。

暴走特急お人好し

ヨモツザカそろそろ来ないかな~と思っていたので供給嬉しい。先週から魔界色が流行ってるね。
「血を寄越せ……」からの待つところ、映像の方が間が分かっておもしろいなーと思いました。サテツは優しいねえ。
倒れる自転車の滑らかさが気になる(CG)。
アクションいっぱいで楽しい。ショットさんのアクションは1期の再利用かな?

次は終点裏新横浜

出! ホットドックTシャツ!
冒頭でフクマさんの描写を挟んで、オチまでの誘導がスムーズになっていますね。
原作だと汚かった武々夫のケツがきれいになっていて大ショックを受けました。解釈違いです。でも盆チャン先生も武々夫の実況でケツの綺麗さに触れていたので、まあ、いいかあ……みたいな気持ちになった。何がいいんだ。
ロナルドのエア喫煙描写いのち助かる! アニメじゃ喫煙描写カットされてるからねえ! 助かりますありがとう!
文字化けの部分が盆チャンの痔治療回に差し変わってて笑った。輪をかけて怖くないんよ。
降って湧いたミュージカル演出にフフっとなりました。1話EDといいHANDA-Nが来そうなことと言い、2期は楽曲づいている。これはカラオケ回も……来るね!(願望)
原作ではオータム用缶詰スペースになるコミカルな終わり方だったけど、アニメだとフクマさんでホラーオチになっていて、これはこれでいいですね 怪異譚→ギャグ→怪異譚で構成が締まっていて好き。

本誌はこれの連動でバカ共回。

次回、サクサク天ぷら! この回も好きなので嬉しい。

アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』4話感想

もう4話!?
(とか言って更新サボってるうちにもう7話)

お店番と不審者

拳コユ回だ~! EDで拳コユじゃんけんしてたもんね!
ってことはもしかしてやっぱりキスヒヨも回収されるんじゃないですか? ブラジャー回来るんじゃないですか? ソワソワしちゃうね。
野球拳大好きはモテるって盆ノ木先生が仰ってたけど、映像だとそれがより伝わるなあと思った。かっこよかったです。
川の向こうで手を振ってるのが岡田准一から岡田将生に変更されていたのは後のキッスの推し変を考慮して統一したのかジャニの名前はNGとかあるのか。(一期の登場時も同修正あった)

グッドマザー・グッドバイサマー

グッマザ良かったねえ。
ドラ2くんはCVのおかげで泣き真似がエグイ可愛さだった。福山潤の全力裏声も聞けて助かりましたありがとう。パパの「分かんない……」も良かった。
全体的に結構細々台詞がカットされてましたね。
個人的にはミラさんの「少しの間のつもりだったんだ」とかドラルクに叱られた後の「本当にすみません」とかオチの「七五三をやりたい」とかをカットしたのはミラさんのイメージ形成的にマイナスじゃないかな……?とちょっと心配になった。私はここらへんがあるほうがミラさんの行動に対する落としどころがあって好き。最後ミラさんからドラルクの手を握ったのも、そんな余裕のある態度していい立場かな……!?とやや気になってしまい……。いや全然気にするようなことじゃないのかもしれないけど。原作未履修初見の皆さんどうですか? ミラさんの可愛げ伝わってますか?
ロナルドがEDでしてた動きってドクターフィッシュの物真似だったんだとこの回を見て気づきました。見せてくれてありがとう。ところで同じくEDの半田の動きってHANDA-Nじゃない?とずっと気になっているのだけど、ハローハワユが来るのだろうか? いや分からないけど。何あの動き。


次回、裏新横浜回! やるんだ! 意外! でもうれしい!
予告で「光と影」と出たので「すわアニキサーガ匂わせか……!?」と悲鳴(ガチ)を上げてしまいましたが、その場合「光と闇」だろうから違うよね……? 
着席しましたが覚悟だけはしています。ほんといつお出しされるか分からないから。
→(5話視聴)違ったね。

アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』3話感想

サンズにゃん! サンズにゃん! サンズにゃん!

Lovecall of Sanzu

業編集長いい声だね。もっとおじさんダミ声のイメージだった。
「AUTUMN UNVEILED.(オータムのすべて)」もやってくれるかなあと期待していたけどなかったのでさみしい。アイアンメイデンの同窓会のくだりが好きで……。ロクモンくんは他で初登場になるんでしょうね。
もう~サンズにゃんが可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて楽しかった。本当に可愛い! 是非ともカラオケ回でサンズにゃんの歌声を聞きたい!
サンズにゃんと言えば原作ではお尻がグラビアアングルで強調されることでお馴染みですが、アニメだとそこらへんなくなってましたね。地上波の壁?
メビヤツのカメラ機能も解禁。ここで描写しちゃうってことはもうアニメではコタツクライシスはやらないのだろうか。

がんばれサギョウくん

ゴビーかわいいねー! せっせとおもてなししてるゴビーかわいい。おもてなしのグレードがどんどん上がって行くのが健気。
ロナルドの叫びの演技が大変よく、改めてキャスティングへの感謝の念に堪えません。古川さんありがとうございます。わざとらしくなくてすごく好きです。
これでアニキサーガの召喚が可能になったので、もういきなり次来るかもしれないと思うとドキドキします。
ゴビーが本格的に登場したのでメビヤツ回への期待も高まる! メガビヤツしてほしっ!
最後のヒヨシの「なんて?」がロナルドに似ているなあと思った。

帰ってきたメチャクチャマン

カンタロウ回だー! 原作だと104死なのでだいぶ早めの巻き取り。
サンズにゃんが登場したので今週はもう新キャラ出ないかと思っていた。(正確には既出だし、吸死は1期の時から新キャラ同時投入やってたけど)
「本官はケイ・カンタロウであります!!!!」の部分がイヤホンだとめちゃくちゃうるさいと言われていたのでイヤホンして聞いてみたら、確かに明らかに音が大きくなって笑った。
この回は全体的に疾走感があっていいですね。

今週の週チャンは連動でナギリ回。


次回、グッドマザー!?!?!??!! もう!!??!?!!?
先にアニキサーガかと思っていた。ロナルド家の情報が明かされないままにドラルク家の情報が詳らかになっていく。でもしっとり要素を早めに回収しちゃうのはいいと思います。吸死の、過去や背景で重いことが起こっていても明るいギャグマンガを貫いているところを尊敬しているし愛しているから(のちのちまたしっとり回が来るかもしれないけど)。
放送前なので好き勝手言っとこう。次回グッドマザーで2枠埋まるとして、残りの1枠はヌーヌーヌーかメガビヤツが良いです。願望。
因みに、2期最終回は原作100死温泉回にbetだよ。

アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』2話感想

早いね1週間。

フロム トーキョー トゥ ネオ ベイサイド

ミカヅキくん可愛かったねェ~!
村瀬さんの声で生真面目かつ幼い雰囲気が足されていて良かった。叫びの演技も良かった。
アニメになることで新横浜退治人組合の和気あいあい感がポップに表現されていて好き。
ヤツメヒルとかガラパゴスフィンチとか下等吸血鬼が登場したのも良かったですね。シンヨコガラパゴスフィンチって黒なんだ!と驚いた。浅学で恐縮ですが、そもそも(シンヨコ固有種でない)ガラパゴスフィンチ自体が黒なのね。シーニャのは調教してあるから白?なのかな? どこかの巻にシーニャのシンヨコガラパゴスフィンチのカラー口絵があった気がして探したけど見つからなかった。夢?

わくわくドラルク観察日記

わくドラ日記だ~いすきなので嬉しい!
カブトムシの幼虫たち、カワイイとキモイがせめぎ合っていて、私的にはカワイイがギリ勝ちました。声がカワイイ。でもこれ無理な人はかなり無理だろうな~と思った。動きがちょっと厳しいよね。
変身失敗のテンポ感原作でもすごく好きだったけどアニメでも気持ちよくてうれしい~。
ロナルドがアップルケーキを食べてるところ、イモムシを選った手でそのまま……!?とビックリしたけど、よくよく見るとイモムシを触ったのは右手でケーキを食べたのは左手なので、本人的にはちゃんと注意して使い分けてる感じかな……? ロナルドって生活能力が低い割にはだらしないとか汚いとかなくて、意識の端々がちゃんとしてるよね。これは作者である盆ノ木先生のちゃんとした性質の現れなのだろうなあとYoutubeラジオ等から勝手に感じています。

Quest of Soul Gate:魂の探求者たち

遂に来たクソゲー回! Quest of Soul Gate自体はアニメ1期のハロウィン回で御真祖がコスプレしてるので先に出ていますね。編成の因果で孫よりクソゲーに詳しい祖父になっていてワロタ。(ありえなくもない)
お口で手袋脱ぎ、「剥ぎ取る」って感じで思いのほかワイルドでオッとなった。
その後、コントローラーを握る素手作画がおセクシーだなあと思っていたらTL全部同じ感想で溢れてて笑った。

この回を観た後、寝て起きたらクソゲーがプレイできる世界になっていて仰天しました。


ハロウィン(丸先輩と辻子)の時も思ったけど、凝ってるよね。ありがたいです。

ぼんぼんちゃん(作者の盆ノ木先生が中の人のVtuber)がゲーム実況も上げています! サイコーのジャンルだね!
www.youtube.com

操作はスマホよりPCの方がだいぶやりやすいのでクリアしたいならPCでやるのがおススメ。

ED

www.youtube.com
かわいすぎない!?
大好きで何回も見てしまう……逐次一時停止しながら見てしまう……かわいい……。なんかちょっとCCさくらの「Fruits Candy」のEDを思い出しました。可愛いんだこれも。
キスヒヨ要素があるので『謎解きはブラジャーのあとで』も2期に入るのかな?と期待が高まりますが、キッスの性質からしてこの話を飛ばしても描写として不自然ではない(実際同じカットでマナーくんにも粉かけてる)ので、どうかな……!? 個人的にはとても見たい。
あと、Youtubeのサムネにもなっている御真祖様アップのカット、御真祖様を挟んで左が吸血鬼側で右が人間側っぽく見えるので、左にヴァモネさんが入ってるってことは……!?と深読みしてしまう。偶然かもしれないけど、ヴァモネさんって以前から吸血鬼説あるので気になっちゃうね。


今回「杉田がヘラクロ・ギングダムとソードの声をやってるけど、今後何かの役で出るのだろうか……?」と訝しみながら大衆の意見を求めてTwitter検索したら、「ディッケーナ役?」と囁かれていて似合う~!となった。私もそれが良いです。
次回、サンズにゃん回!!!!!!!!!!!!!!!!! クソゲー回が回収されたので投入条件が整ったなあ~!とソワソワしていたら早速登場確定でうれしっ。サンズにゃん! サンズにゃん! サンズにゃん!!!!!

アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』1話感想

2期ありがとう~~~~~~~!!!!!!!!!

放送開始時点までAbema先行配信の意味が分かっておらず、「月曜日にAbemaで最速放送された後は木曜夜に各種配信サイトで配信されるまで観られない……ってコト!?」と悲しんでおりましたが、放送後に1週間Abemaで無料視聴できると知りました。ありがた~い!
リアタイできなかった時は(できた時も)翌日の朝に観るのが1期の間のルーティンだったので、またできてうれしいな!

OP

ついに通常衣装! 1期のOPは何故かいきなり特殊衣装だったから(それも好き)。
映像はみんなで踊ろう系のダンスナンバーで、TikTokでの拡散とか狙ってる?と私の中の迷探偵が邪推した。
サンズにゃんがカワイイ~~~~~~~のと、ジョンのDJ姿が観られて嬉しい。あとステージでへんな親子がそろってるの好き。サテマナはどうしたの?
最後、ドラルクの棺桶の裏に原作100死の温泉集合写真が貼られているようなので、2期で100死回収来そう! 楽しみ!

ラルク・ともだち・ひとりだち未遂

2期1話の最初の話ということで、「1期の時点で出てけや!」の台詞改変が入ってるのいいですねえ。原作では「2話の時点で」だった。アニメに合わせた台詞改変だーいすき。
ジョンを泣かせてしまった時に、謝って撫でさすってるロナルドのモーションが好き。シュシュシュッ。
2期の開始に相応しく、主にハンターを中心に主要キャラクターの顔見せがあるのも良いなあと思った。

放送開始週の週刊少年チャンピオン(2023年No.7)ではこちらに合わせてロナルドの家出の話がありました。第314死「ロナルドとイクトコナクテナ」。
タイトルも『ルドルフ ともだち ひとりだち』⇔『ルドルフとイッパイアッテナ』のルドルフシリーズでリンクさせていて素敵ですね。

それ行けゴーストハンターズ

下半身透明回!
カメロナ半は吸死の一角を担うお馴染みシリーズだと認識しているので、2期の1話に入ってうれしい! 今期もアニメスタッフへの信頼値がうなぎのぼり!
この回はロナルドのハンターとしてのかっこいいところも描写されているので、そういう意味でも2期のはじまりに相応しいと感じる。ロナルドくんは「"本来はカッコイイのに"ままならない」というのがキモだと思うから。あと久々の新規陸クリオネも可愛かった!
キュート転身後のあっちゃんの声が普通にかわいく滑らかで意外でした。キュートになっても喋り方だけはおどろおどろしく片言のイメージだった。あっちゃんはおどろカワ卍卍

ラルク・ザ・サイレントジャマー

サンバ衣装回収回。
原作だと19話目(2巻)にあたるので、ドラルクは実際まだ「そういうことするキャラ」ではなかったのだが、アニメでは1期の時点でサンバ衣装を着ているのでもうお馴染みになっている。味ですね。
タイトルの通り、このお話中にドラルクが一度たりとも喋らないところが好きだったので、アニメでもそこを貫いてもらっていてうれしい。
ロナルドの「トマト植えっからなダラー!!!!」の言い方がとても好きだった。古川さん今期もありがとうございます。
そして、EDが……ねえ……! 原作では1コマで終わっていたロナルドの歌唱パートを、コーラスまでつけたちゃんとした楽曲に仕上げてきたので爆笑していたら、そのまま特殊EDに突入して更に笑った。1期最終話から2期1話に特殊EDリンクすな。
Aパートのひとりだち未遂ではアニメ用に台詞を改変していてグッときましたが、こっちは「2ページめぐらいから」「1ページめから」と原作の文言をそのまま引用しており、これはこれで盆ノ木先生のオリジナル歌詞を尊重しているようでニッコリしちゃいますね。



次回、ミカヅキくん回だ~~~!!!!
ってことはサンズにゃんはまだっぽいかな。
サンズにゃんの登場を心から楽しみにしています。サンズにゃんはとってもカワイイから。

と、書いている間に2話の放送がはじまり、3話でサンズにゃんの登場が確定しました。やったーーーーーーーーー!!!!!!! サンズにゃん! サンズにゃん! サンズにゃん!

あなたを表す運命数(推し概念数字リング購入記)

私事で恐縮ですが、9月が誕生日です。ありがとうございます。

自分用のプレゼントとして、前々から欲しかったSIENA ROSEの運命数リング(UNMEISU)を購入いたしました。

https://www.sanpogroup.jp/journal/19115-unmeisu/ より

運命数リングは、1から9までの数字をモチーフにしたリングコレクションです。

本来運命数とは、自分の誕生日の数字を全部分解して足して分解して足して……で最後に導かれた数字のことを指します。
(例:1980年7月31日 ⇒ 1+9+8+0+7+3+1=29 ⇒ 2+9=11 ⇒ 1+1=2)

今回は上記の計算とはまったく関係なく、自分の好きなキャラクターに関連した数字を選びました。
指を眺めるといつでも好きピのことを思い出せるってわけです。幸せですね。

好きピこと矢野淳くんは漫画『おおきく振りかぶって』に出てくるキャラクターで、高校球児です。
lookmusical.hatenablog.com
矢野淳くんと言えば、「3番セカンド背番号4」ということで、今回は彼の背番号である[4]のリングを選びました。

じゃーん。

かわいいですね。
この状態だとわかりづらいですが、持ち上げてみるとちゃんと数字の4に見えます。

ね!

因みに、SIENA ROSEサイト内の説明によると、運命数4は「真面目で努力家。冷静な判断のできる人。信頼・忠実の象徴。」だそうです。矢野くんにピッタリ……めろめろ……。
装飾品としても、シンプルだけど捻りがあって他のリングとも合わせやすくてかわいい。更に好きなキャラクターの概念を内包している。サイコーです。あと、単純にダイヤがキラキラしてるのって……楽しい!
ということで、大変に気に入って使い倒しております。

また、SIENA ROSEの店舗には初めて行きましたが、店員さんがとても親切で、色々とご提案していただき、楽しくお買い物ができました。(さすがに好きなキャラクターの概念リングですとは言いませんでしたが)
表参道店です。お勧めです。

好きキャラの概念を纏えるというのは存外心強く、指を見るといつでも嬉しい気持ちになります。お守りみたいな感じですね。これから、彼(運命数リング)と末永く歩んでいく所存です。

そして、指輪って1つ増やすごとにどんどんほしくなっちゃいますね……。この指輪に合わせるピンキーリングもほしい! 来年の誕生日に買おうかな。

ちはやふる最終回感想

ゴリゴリにネタバレです!



筆者の立場:ちはやふるは単行本派でずっと追っていた。新が推し。真島太一は裏主人公(※)として応援していた。

※裏主人公…作中で主人公と別軸で成長が描かれ、弱さを克服するキャラ。わたしが勝手にそう呼んでいる。太一以外では、フルバの由希、BASARAの浅葱、モブサイの霊幻新隆等。



最終回の良かったところ

まず良かったところから!
最終回で千歳と千早のくだりを入れてくれたのはめちゃくちゃよかった〜!
ちはやふるって、お姉ちゃんの夢を自分の夢と同一視していた千早が、自分自身の夢を獲得して達成する話なので。
作中でもずっと、千早はかるたが大好きで全力だけど、家族間ではどうしても軽んじられて、特にお姉ちゃんに認めてもらえなくてつらい、という描写をやってました。そのはじまりであるお姉ちゃんと通じ合うエピソードを最終話で出してくれたのは本当に良かった。
1話で夢のはじまりとお姉ちゃんからの自立、最終話で夢の達成とお姉ちゃんからの承認、と構成もとても綺麗。すごく好き!

千早と新と真島太一の話

で、あの……千早と新と真島太一の話なんですけど……。
申し訳ないんですけど、正直あの……納得が……いっておらず……。

あの部室のシーンまで本当に何にもそんな気配を感じていなかったので、部室で会話してるところで初めてちょっと……おや?????となったっていうか……。まさかそんな……?って。そしたらああいう結末になり……。
あ…………あった?かな??? そういう話の流れ。
ごめんなさい、わたしには読み取れていませんでした。

なんでこんなびっくりしちゃったのかと言うと、だって、千早って新のこと一生好きって言ったじゃないですか?(17巻92首)
「私は一生かるたが好きで新が好きなんだ」って、千早がかるたと並べて好きって言うならそれは本当に一生好きってことじゃないかと、そう思ってたんですけど……。
もちろん好きという言葉は恋愛に使われるだけではないので、最終的にああいう展開になったということは結局は千早の新への気持ちは恋ではない敬愛とか友愛とかの好きってことなんだろうと思うんですけど、でも……でも……ありましたか? そういう描写。わたしは気づかなかったよ……。
「一生新が好き」のあとに富士崎の合宿で「かるたが強くないと目の前にすら座れない」とも言っていて(17巻93首)、これは千早も明確に恋バナとして認識していたので、少なくとも千早はこの時は新のことを恋として好きだったはずだと思うんです、作品描写として。
いつ違くなったんだろう……分からない……分からないので千早が新にめちゃくちゃ思わせぶりな態度をとった挙句太一と付き合ったように感じてしまい、悲しい……。
わたしは千早のこと好きだったし、好きだし、嫌いだと思ったことなかったし、ずっと応援していたし、夢が叶ったのも嬉しくて、だからこそ最後の最後でこんなふうになってしまい、千早にマイナスの感情を抱いてしまったことが悲しくて落ち込んでいます。
だってあれ、ひどくないですか? わたしがあんなフラれ方したらベッコベコに傷ついてへこむと思う。付き合う流れだったと……本当にずっとそう思っていたので……。新はわたしではないのでそういう流れだと思ってなかったようだしそんな傷ついてないが……。

千早が新に返事したくだりでなんて言ってたか改めて読み返すと、「今の気持ちとしては、世界一になりたい」ということを言っています。確かに好きとかそういう話はしていない。
つまり「俺は今年こそ甲子園に行くから今は野球のことしか考えられない」という趣旨の話であり、新も「じゃあこの話は甲子園が終わったあとでね」と了承しています。
ただ、蓋を開けたらいつの間にか別の人と付き合いました〜となっており、それは……それはやっぱりひどくない???
ていうか新の視点に限定したら思わせぶりでなかったとしても、作中の流れとしては新と千早の描写だったじゃんとやっぱり思うんですね。百歩譲って「一生好き」が20巻以上前の描写だから今は変化しており根拠として薄いとしても、最終回の数話前(241首)で新に「好きな子が後ろで頑張ってるんです」とか言わせてるわけで、ここ本当に、ラストが分かって読むとグロすぎる。末次先生、何故こんなことを……。

「28で隣にいることを目指す」という新の発言も、新派へのフォローなのかなと受け取っているのですが、そんな……このうえ千早がまた(※わたしは千早の気持ちを恋だったと思っているのでこのような表現になります)新に乗り換えたりしたら、それこそあの三人の関係泥沼ですよ! やだよ!

わたしは真島太一をずっと応援していたし、真島太一に早く大丈夫になってほしかったし、彼の幸せを願っていたので、太一が千早とくっつくこと自体には異論はありません。実際お似合いだと思うし、太一が幸せなのは嬉しい。
かなちゃんがガッツポーズしたのだって、かなちゃんにとっては新はよく知らない遠くの人で、友だちである太一と千早が結ばれれば良いとずっと願っていたわけで、その気持ちはわかります。わたしだってかなちゃんの立場だったら諸手を挙げて喜んでいるでしょう。
問題は千早の方で、そこにロジックはあったかな……!?
ちゃんとレールが敷かれてたならこんなふうには言わないです。わたしは新が好きだけど、話の処理によっては太一とくっつくのもいいなというのは以前から言っていたので。太一の気持ちが叶うこと自体はすごく嬉しい。
だから、その処理が、個人的にはぜんぜん納得いっていないという話になります。

本当に、「一生って言ったじゃん」というのが、ある。
単に恋愛レースの話じゃなくて。
綾瀬千早というキャラクターは、かるたが大好きで全てを懸けていて、職業だってかるたを軸に選んで、人生丸ごとかるたのために、っていうひたむきな情熱を持っていると、一途でまっすぐだと、そういう話を15年間50巻かけてやってきたのに……。
意地悪な言い方になってしまい心苦しいのですが、千早がかるたと並べて好きだと語っていた新からあんな簡単に(とわたしは読んでしまう)心変わりするなら、かるたのことも来年くらいにはどうでも良くなってたりするのでは?とか、そういうこともちょっと考えてしまうし、否定しきれないと思ってしまう……。そういう次元の、作品の根幹のテーマ性を否定する展開に感じています。
わたしの読み方が偏ってただけで読み返したら納得できるかなあ、と序盤から読み返しをしているのですが、千早のかるたに賭けるひたむきさや情熱の描写が出てくるたびに、「一生好き」と心変わり(とわたしは感じている)のことが思い起こされて、反射的に「嘘じゃん」と思ってしまって、悲しい……。いやだよー! ちはやふるをこんなふうに読みたくなんてなかった。

新刊が出るたびにずっと、「以前読んでいた人たち、真島太一の青春を見届けてください。真島太一はずっと頑張っているから」と言っていました。でも最終話を読んでから言えていません。

ちゃんと読み返したら納得できるだろうか。
無理やり納得したいわけではないけど、できることなら「確かに」と納得してちゃんと祝福したい。
最終話のラストを読む直前まで本当にずっと好きだったから、今まで好きだったこともぜんぶ辛くなってしまうのは悲しいです。
感情のことなので分かりませんが、そう言えるようになったらいいなあと思っています。祈っています。


(追記)
触れ忘れていたので追記。


末次先生のこのウイルス対策の漫画を読んだ当時、めちゃくちゃにショックを受けました。
だって真島太一の恋はもう叶わない(と当時は思っていた、確か最新が43巻だった時くらい)のにこんなん言わせるの非道すぎるから……。
このラブ要素ってファンサービスだと受け取ったんですけど、千早に振られて傷ついてもがいてる太一に、読者のトキメキとかそういうものの為にこんなこと言わせるのめちゃくちゃ酷いよー!と思って……。
でも最終的な決着がああなった以上、これも末次先生の中では自然だったのかもしれませんね。非道を強いられる太一はいなかったので良かったです。